沖縄の研修医の話。

離島医療の今を支える

2016年9月1日

富名腰先生1

INTERVIEW
沖縄県立中部病院
初期研修医
富名腰朝史先生
Tomofumi Funakoshi
沖縄県南城市(旧玉城村)出身
琉球大学医学部卒業
沖縄県中部病院の「プライマリケア医コース」にて初期研修2年目
座右の銘は「曲なれば則ち全し」
Hospital Data
沖縄県立中部病院1
沖縄県立中部病院
〒904-2243
沖縄県うるま市宮里281
TEL:098-973-4111

 

島医者に憧れて医師となり、このコースに惚れ込んでいる

「現在、『プライマリケア医コース』の2年目です。このコースに自由選択の期間はあまりありませんが、離島診療所で必要な問診・フィジカルを優先して、徹底的に叩き込んでもらっています」

充実した日々を語りながらも、院内のPHSを片時も離さない富名腰先生。こうしている間にも、もし外科的な手術が始まれば、すぐに連絡が入る。離島診療所に行く前に積める経験を一つも逃したくないと言う。

「内科はもちろん、外科、産婦人科など一通りを、離島勤務が始まるまでの4年間で、一人で診られる力をつけなければならない。今は入院患者さんも担当していますから、早朝の採血から、夜まで容態の変化がないかずっと気になりますし、正直、休んでいる間ももったいない気がしているくらい」

富名腰先生がいわゆる〝島医者〞に興味を持ち始めたのは、中学生の頃。久米島に暮らす祖父がペースメーカーを付けることになったときだった。

「当時、まだ祖父は裸足で畑へ収穫に出かけていたような時代。ペースメーカーが必要だなんて、これから一体大丈夫なのだろうか…、島で暮らしていけるのか…と、幼いながらに心配でなりませんでした」

こうして、医師になろうと決意する前から、島の医療に興味を持った富名腰先生。大学時代から沖縄の離島医療に関する勉強会を開いたり、本村先生のもとを訪ねたり。当時、沖縄で唯一の「プライマリケア医コース」であり、指導医も離島診療所経験者が集まるとわかると、中部病院で研修を受けることは必然だった。

「このコースに惚れ込んでいます。島医者に興味があるなら、まずは見学だけでも来てもらえたら嬉しいですね」

(さらに…)